タイトルの通り、これから乾燥し冷えてくる季節ですので保存方法のご紹介をさせて頂きます。
そもそもすぐに食べればよいのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
さつまいもは
『堀りたてからしばらく置くと更に美味しくなる』
のですね。それはなぜか?
まだ未解明な部分も多いのですが、生のさつまいもを適温と湿度で置いておくと、デンプンが減りスクロース等の遊離糖が増える事が知られています。この遊離糖(スクロース、グルコースおよびフルクトース)が甘味が増してくる要因です。
また、さつまいもは生よりも加熱調理したほうが甘くなることも知られています。生で食べる方は少ないとは思いますけどね。
美味しく調理するには~というとまたまた話が長くなってしまいます
(筆者が調理が大の苦手でアドバイス出来ない等という苦し紛れの言い訳ではありません・・!)
ので、今回はこの保存方法についてご紹介させて頂きます。
さつまいも保存における基礎知識として
・ さつまいもは温度が高すぎても低すぎてもダメ
・極端な乾燥や水気にも弱い
・ネズミの大好物
ということを覚えておきましょう。
大半の作物がそうですが、高温ですと腐り始めてしまいますし、20℃以上の暖かい場所に置いておくと発芽してしまい味が落ちてしまいます。
一方、10℃以下になるとさつまいもの細胞が死にはじめ黒く変色していきます。つまり痛んできてしまうので、15℃前後で保管出来るようにしたいところです。
次にさつまいもは水分に弱いです。今回販売した大半のさつまいもは固い泥を落とす為に仕方なしですが水洗いしています。が、すぐそのあと十分に乾燥させています。
これがジメジメと湿度の高い所においておくとふにゃふにゃと柔らかくなってしまいますし、逆に乾燥しすぎる期間が長いと両端から乾腐しはじめてしまいます。(なかなかバランスが難しい)
好適条件としての湿度は90~95パーセントとちょっと高めではありますが、実際そんなに室内の湿度が高いと家が傷みだしてしまいますよね。
それに、個人宅で湿度をどう維持するか?というのも悩ましい問題です。
保存の仕方も、出来れば温湿度を一定にする為に発泡スチロールの箱に籾殻を入れてその中に保存するのが好ましいですが、そもそも一般家庭で籾殻を手に入れるのはちょっと手間だと思いますし、こぼれるとお掃除が大変です。
ですので、 台所等で直接陽射しが当たらないような場所にダンボールに新聞紙を包んで置いておく程度で良いです。ただし、どこからか匂いを嗅ぎつけてネズミがくる恐れがありますので、勝手口等には置かないほうが良いでしょう。
そして保存期間ですが、大体3週間~5週間程度が望ましいと思います。すぐに乾燥させたとはいえ、一度水洗いしており、切り口があるさつまいもも多いので3ヵ月もの長期間の保存にはちょっと懸念が残ります。
今後も新しい情報を確認次第発信していきたいと思います。
参考サイト様
https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h30/rojiya-2018-09.html
https://www.jrt.gr.jp/q_a/spqa_hozon/
0 件のコメント:
コメントを投稿