こんにちは、三芳野フルーツファームです。
今季もたくさんのお客様にお越し頂きましてありがとうございます。
毎年たくさんの失敗を経ておりますが、絶え間なく試行錯誤を続けて少しでもよくしていきたいと思っております。来季もよろしくお願いします!
今回の記事では、今季の販売における反省点と課題の把握、来季に向けての対策や目標のお話となります!
先日、今季お手伝いに来てくださった方と反省会を開きましたので、それをまとめたものを記事にしたいと思います。
<<課題と対策>>
①販売における混雑問題
今年も大変暑い日が続きまして、その炎天下の中も並んで頂きまして申し訳ございませんでした。原因としましては販売方法に課題があると考えています。
整理しますと
課題:販売時の混在
対策:↓
1直売品とぶどう狩りで完全に区切る
ぶどう狩りはぶどう園側で房のチェックから袋の差替え、お会計まで完全に分けて対応します。
2袋詰めはセルフにする
紙袋品は別料金でのご提供になりますが、ビニール袋に関してはサイズ別に別途テーブルをご用意し、そこでご自由に分けてご購入頂いた品物を入れて頂く流れにすることにより、よりスムーズになります。ただ、私自身お客さんと相対でのお話しながらというのも一つ楽しみでやっておりますので、混雑時のみセルフにする等の感じです。
3営業日を増やす
単純明快ですが、今季まではご提供出来る房数、ご来園頂けるお客様の数が把握出来ず、一方では当園のお手伝いさんのご予定も鑑みると週末を指定してやらざるを得ないと考えておりましたが、だいぶ房数も増えてきました為、来季以降は基本的に午前中は営業しちょっと早いですが13時以降は取り置き等、ご予約のお客様のみ対応という形にしたいと考えております。
また、販売曜日の周知が徹底しておらず、営業曜日でない日にご来園頂いたお客様にご対応出来ない場合も多々あった為、せっかくのご足労頂いたにも関わらず申し訳ございませんでした。
経緯&詳細---
正式に庭先の直売を初めて今年(R6)で2年目となりますが、ぶどうの初採りしたR4年で収穫出来たぶどうは1000房程、昨年(R5)は3300房程になりました。今年は何房かというと6000房を超えました。もちろん全ては売りものとしてご提供出来たわけではなく、鳥獣害被害も多々ありますが、、昨年はチラシ等も作成しましたがどの程度庭先までお客様が来て下さるかどうかも分からず、手探り状態での販売を行っている関係でどうしても営業日の販売計画が立てづらい事やそれぞれのやり取りの効率が良くなかったと思います。
そこでどこが時間がかかってしまうのか流れをチェックしてみると、
・直売品は値札も先に付けているので①選ぶ②お会計③袋詰め
・ぶどう狩り品は①房汚れがないか確認②袋の差替え③計量④お会計⑤袋詰め
とぶどう狩りのお客様のお会計はどうしてもお時間を要してしまいます。そこで直売のお客様とぶどう狩りを終えられたお客様が同じ場所で対応していると列は分かれるはお会計処理する側にも混乱が生まれやすいです。
袋に入れる件も、お客様によってよりご希望に添えやすい形でのお渡し方法を模索すると袋をサイズ別にご用意し、購入されたぶどうを入れて頂いたほうが良いかなという点に着目致しました。スーパーでの買い物籠からお会計後の袋詰めと同じような流れで、これは果樹部会の先輩方でも実践されているのを知り、導入してみたいと考えました。
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課題:ぶどうの品質
1房の長さを統一する
対策:これは栽培管理の甘さが問題なのですが、作業スピードを最優先としてしまった為に房の長さがバラバラになってしまいました。その為、ある程度花詰めが終わり次第、粒抜き前に一周して花穂の長さを合わせる作業をしっかりしたいと思います。
2着果過多
対策:空枝を定期的に入れ着果量を調整する。
今年は特にデリケートな時期の高温が原因で黒ぶどうの着色がとても良くなかったです。ただし、当園の場合は単純に房を付け過ぎてしまったというのも大きいと思います。大体この位の房数を付けるという目安が実はあるのですが、今年は生育が早く栽培管理が前半後手に回ってしまったこともあり、予想以上に房が付け過ぎてしまい、結局大きくなった6月後半では落としきれずに残ってしまったのが原因でした。
技術的な話をすると黒ぶどうは温度による着色の影響が強く、色素のアントシアニンの合成が30度を超えると阻害されてしまうことで年々温暖化が進む中での対策が難しくなってきていますが、その対策をした農業資材もあるので積極的に導入していきたいと思います。
3摘粒作業と枝管理
今年は後手にまわった5月の作業を挽回する為、摘粒(粒抜き)作業をかなり前倒しで行いました。その結果、2回目のジベレリン(顆粒肥大目的)前に8割は終わらせられる等の良いペースでしたが、その分抜きが甘い房があったり、形が良くないものもあったりしました。
一方で粒抜きを優先した為、枝管理が後手に回ってしまい、そうこうしているうちに枝を弄れない期間に入ってしまった為、7月にはかなりゴミゴミしてしまいました。これは昨年は枝管理を優先していた為、粒抜きが後手に回ってしまった反動ですが、枝を落ち着かせる農業資材もありますが、最終的には人手を増やすしかないのが現状です。
粒抜きをした藤稔副梢落とし
課題:鳥獣害対策
1防鳥網の設置
昨年から効果を上げていますが、カラス等は歩いて脇から入るので上だけでなく横もしっかり囲う必要性がありました。
2獣被害
今年はかなりまとまった量のぶどうが収穫出来たこともありますが、このアライグマの襲撃もひどく、7月中まだ味がそこまでのっていないにも関わらず被害が始まりました。子ずれの母グマが多く7匹捕まえる事に成功しました。
(↑アライグマ。見た目はとてもかわいいですが臭いがきつく、気性がとても荒いです。 )
ところが8月、9月と収穫期に入ると途端に捕獲することが難しくなってしまいました。というのも食べごろの実がたくさんぶら下がっているので、わざわざ苦労して箱罠の中の餌を取ろうとしないのでしょう・・。ぶどう棚を綺麗にし残ったものや二番果を落としてようやく、この10月も後半になって3匹丸々太ったアライグマを捕まえました。
合計で300房以上はやられた計算で、その房数の栽培管理や最後の袋掛けも考えると無視出来ない被害です。音や光を出すもの、臭いで近づけさせないものなどたくさん対策品はありますが複合的に使用して被害を抑えていきたいです。
他にも販売品の値札を付けるシールや細々とした改善点等があげられ、非常に有意義な反省会となりましたが、もし他にもお気づきな点等ございましたらお気軽にご連絡頂けたらと思います!
また、記事が長くなりすぎる為、別記事で後日あげますが発送の強化も考えております。
今後の栽培する果樹に関して
現在ぶどうは30a(10a=1000㎡)程を作っておりますが、もう20a程増やす計画をしています!
また、昨日も県の久喜にある試験場にて技術担当と相談しておりましたが、現在梨の定植に向けて調整中です。苗木自体は既に注文済で直近で、幸水、彩玉、あきづき等の品種の苗木がくる予定で、予定地の土壌改良や梨棚の設営が完了次第来年の今頃、定植予定となっております。(それまではポッドで苗木を育てます)
まだまだ先ですが皆様に美味しい梨もご提供出来るように頑張ります!
今後は果樹栽培面積としてはぶどう50a、キウイ13.5a、梨20a、栗25aとなりますが、南側にまだ30a程の空き地があり、セイヨウミツバチの為の蜜源植物を植えていますが、何か美味しい果物等ありましたら検討していきたいと思いますので教えて頂ければ幸いです!
土壌改良中!!2025年より梨棚、ぶどう棚の建設が始まります!
お手伝いさん大募集!!
以上のことから、より綿密な栽培管理と丁寧で待ち時間の少ない販売を行う為にも当園を手伝って頂ける方を大募集中です!!大したおもてなしは出来ないのですが、農作業や観光園の販売等にご興味がある方、是非ご連絡下さい!!
時期
栽培:5月~7月上旬(花詰め、粒抜き、袋掛け等)
時間:午前の部6時~11時半頃 午後の部14時~17時半頃
いずれか、都合の良い時間帯、1作業時間を90分で区切り合間に休憩30分程
1日1作業時間程を週2-3回以上来れる方
(2作業時間例:8時~9時30分 間休憩 10時~11時30分)
(3作業時間例:6時~7時30分 間休憩 8時~9時30分 間休憩 10時~11時30分)
販売:8月~9月(販売準備、生産調整、お客様のご案内やお会計等)
8時(イベント時)
通常9時~12時(適宜休憩)
他 :時給の他交通費支給、休憩中のお茶菓子、採れたての収穫物のサービス等
お問合せ 公式LINEアカウント OR 050-3635-4791 三芳野フルーツファーム 高橋まで!